ご挨拶

院長からのご挨拶

脳血管障害などの疾病の急性期を救命され、残った障害に対してしっかりとリハビリテーションに励んでいかれる時期に当たり、現在の保険医療の枠内で最大限のリハビリテーション資源の恩恵にあずかれるのが回復期リハビリテーションです。

しかし回復期リハビリテーションはリハビリテーション医療のすべてでは決してありません。リハビリテーション医療の入口と考えるべきです。 人が疾病に罹患し医療機関で治療を受ける時、多くの場合ほぼ完全にその疾患が消失するかコントロール下に置かれたことをもって治療の終了とされます。疾病に関わらず体の一部の機能障害や全体の能力低下にアプローチし、「動きを取り戻す」ことによって生活の質(Quality Of Life)を高めることを目的とするリハビリテーション医療では、疾病の消失やコントロールという概念を持ち込むことはできません。

私たちは入院相談にお越しになる皆様に、この病院での入院治療はリハビリテーション医療の入口に過ぎず全てではない、それは生活の場で継続した生活を継続するための最小限の機能や能力を獲得するための(僅かな)期間であることをお話ししています。何とか生活が自立できる能力を獲得していただき、残念ながら後遺症として残りそうな部分を物的サポート(杖や装具など)、人的なサポート(介護保険サービスなど)、環境調整などによって埋め合わせをし、可及的に元の生活の場に戻っていただくことを目指していただきます。

後遺症はあきらめろと申し上げるつもりは毛頭ありません。6か月を過ぎてそれ以上の回復は期待できないなどと言われますがそんなことはありません。数年かけてさらに機能改善、能力向上がみられることなどざらにあります。この数年間を連続して回復期リハビリテーション病院で過ごしていただくことはできませんので、これは回復期病院退院後の生活期リハビリテーションの役割になります。回復期リハビリテーションはこれから開始されるリハビリテーション医療の入口ということです。 まずは生活の場に戻りましょう。そのための能力をできるだけ短期間で獲得しましょう。あらゆるサポートをいたします。そして退院されて生活の場に戻られてからも、私たちの法人の連携によりリハビリテーション医療を引き続き提供させていただきます。最初は家族内だけの生活であっても、やがて社会生活へと範囲を広げていけるようにサポートいたします。

長く残るかもしれない体の一部機能の向上にも継続して取り組んでいただける提案をいたします。日進月歩の医療の進歩の波はリハビリテーション医学にも押し寄せています。生活の場に戻られた退院後にも、もう一度入院して新しい医療技術の恩恵にあずかれるような間口も広げておきます。 最初のリハビリテーション医療の機会を、最適な選択をされますように。

関西リハビリテーション病院
病院長 坂本知三郎

関西リハビリテーション病院

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