患者様やご家族から|よくいただくご質問やご相談事例です。|参考にご覧ください。

これらをお読みになってもおわかりになりにくい場合は、こちらにお問い合わせください。

Q1:家族が急病を発症して救急病院に入院して一命を取り留めました。
そろそろ今の病院での治療は終了と言われ退院を促されているのですが、
とても家に戻れる状態ではありません。どうすればよいのでしょうか。

A1:「突然の急病のため救急車で病院に入院し、一時は生死の境をさまよいながらも、強い生命力と先進医療の恩恵を受けて一命を取り留める。しかし疾病からは回復したものの、後遺症により心身に障害を残し病気発症前の状態には戻れていない。その時期にも病院からは自宅への退院を迫られる。」 このような状況はいま、多くの医療現場で起こっています。
自宅へ戻れない場合の選択肢は三つです。介護施設に入所する道、リハビリテーション病院に転院する道、そして療養型病院に転院する道です。三つの道にはそれぞれ適応があります。適応を間違えると患者様やご家族は不幸になります。どの道を選ぶべきか、現在ご入院中の病院の医療相談室(地域連携部や医療連携室などいろいろな名称がついています)でまずご相談されるのがよろしいでしょう。

Q2:発症後、手術を何度も受けたり集中治療室に長くいたりして、
かなりの期間が経ってしまっているのですが、
これからでもリハビリ治療は受けられますか?

A2:受けるべきです。急性期治療でやっと助かった命を無駄にすることなく意義あるものにするためには、これからのリハビリ治療にかかっているといっても過言ではありません。そもそもの原疾患による障害に加えて、臥床期間が長期に及ぶほどに廃用(心身を使わないことによる衰え)が進行し、リハビリの必要性がより増しているからです。
しかし現実的には、問題点が二つあります。一点は、急性期治療に時間が掛かったということは重度の障害が後遺症として残り、リハビリテーションの治療効果も即効性のあるものではない場合が少なくないことです。医学的にリハビリテーション治療の適応となる場合かどうかの判断が必要です。もう一点は、保険診療上の制約の問題です。Q4で述べるように、「回復期リハビリテーション病棟」に入院するためには、発症後の経過日数に一定の制限が課せられます。この日数を越えると「回復期」から外れるために、入院を受け入れてもらえない事態も起こりえます。
当院では、一点目がクリアされていれば、すなわち医学的にリハビリテーション治療の適応であれば、発症後の経過日数に拘らずにリハビリテーション治療を提供する体制があります。

Q3:現在他のリハビリ病院でリハビリ治療を受けているのですが、
あまり改善しません。
病院を換えようと思うのですが、こちらの病院に転院できますか?

A3:障害の回復には個体差があります。同じような発症時期、年齢、初発の障害程度でも、回復の程度やスピードはばらつく場合があります。また、ご本人、ご家族の期待通りに障害が改善されるものでもありません。現在リハビリテーション科を標榜されている病院でリハビリ治療を受けておられるのであれば、病院を換えられても治療効果にさほどの違いが出る保障はありません。現在入院中の病院の主治医とのコミュニケーションを密接に持って、経過と今後の予想についての説明を受けられることがまず第一歩です。その上で、ご納得が得られぬようでしたら、当院でもご相談にのらせていただきます。

Q4:回復期リハビリテーションについて教えてください。

A4:そもそも、「回復期」とは、急性期病院での命を救うための集中的・先進的・臓器治療が終了してその目的が達成された後に、一つの個体としての人間の機能を回復させるために集中してリハビリテーションを行うべき時期、という発想です。その時期は個人差が大きく、先ほどのQ2のように発症後ずいぶん経ってからの場合もあるのです。また、その原因疾患は脳卒中や骨折が大部分を占めますが、そのほかの疾患で障害を負われることもあるはずです。しかし、保険診療で認められている「回復期リハビリテーション病棟に入院可能な時期と疾患」は平成20年度より以下の項目に限られてしまいました。

  • 脳血管疾患・脊髄損傷等の発症又は手術後2ヶ月以内の状態
  • 大腿骨・骨盤・脊椎・股関節又は膝関節の骨折又は手術後2ヶ月以内の状態
  • 外科手術又は肺炎等の安静により生じた廃用症候群を有しており、手術又は発症後2ヶ月以内の状態
  • 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経・筋・靭帯損傷後1ヶ月以内の状態
詳細については、以下を参照ください。
fhttp://www.jaot.or.jp/jaotpdf/H20kaihukuki-rehaQ&A.pdf

Q5:それ以外の疾患では
このリハビリテーション病院に入院できないのでしょうか?

A5:保険診療での制約は、Q4で述べたような状態の患者様が、常時80%以上を占めていることが回復期リハビリテーション病棟の要件です。100%・全員でなくてもよいわけです。当院ではこの20%枠を活用して、回復期の対象外でも医学的にリハビリテーション治療の適応と判断される患者様にはリハビリ治療を提供しています。平成20年度の実績では、約11%の方が回復期対象外でした。ただ、回復期の患者様は時期的な制約がありますので優先させていただいており、回復期外の患者様は入院までの待機期間が長くなることもあります。

Q6:具体的にこの病院で行っている
回復期以外のリハビリテーションについて教えてください。

A6:Q2のような急性期治療に時間がかかり「2ヶ月以内」の制約をオーバーした場合でもリハビリを受けられる状態であれば受け入れます。多発性硬化症、ギランバレー症候群、パーキンソン病などの神経筋疾患のリハビリも可能です。脳卒中発症後かなりの時間が経過し、歩行や日常動作にほぼ支障はなくなったが、麻痺側の上肢のみが十分に機能しない状態に対して、CI療法という特殊な治療法(別に掲載します)も行います。ある程度リハビリテーションを受けて自宅に帰ったものの、病院で訓練したやり方が自宅環境に適合せず再調整の必要がある場合にも短期間入院での再調節と訓練が可能です。
同様に、装具を装着して自宅で日常生活を送っている途中で、装具がうまくフィットしなくなった場合や筋肉の硬さ(痙性)が強くなってきた場合も入院治療で改善が望める場合があります。
摂食嚥下のリハビリも行います。肺炎で急性期病院に入院して絶食・点滴治療を受けたあとに飲み込みができなくなった場合などは、回復期としてリハビリテーション治療の適応になりますが、特に肺炎などのエピソードがなく徐々に嚥下障害が起こってきた場合にも、入院での嚥下リハビリが効果的な場合があります。

Q7:リハビリテーションの治療には
どのような方法がありますか?

A7:よくPT・OT・STといわれますが、PTはPhysical Therapy、 OTはOccupational Therapy、STはSpeech Therapy の略で、それぞれ、理学療法、作業療法、言語療法と訳されます。寝返りや座位保持、移乗、歩行などの基本動作訓練を主に行うのがPT、更衣やトイレ動作、整容動作、食事動作などの日常生活動作の再獲得を目指すのがOT、発声や言葉の訓練と嚥下の訓練を行うのがSTと考えるとわかりやすいでしょう。これらにはっきりとした境界があるわけでなく、訓練士(セラピスト)は重複して訓練を行います。当院ではその他に、音楽療法、心理療法も取り入れています。さらに、痛みや筋肉の痙攣が強くてリハビリが困難な場合のブロック治療も行います。更に、Q11で述べる装具療法も有用な治療手段です。

Q8:入院した後のリハビリ治療は
実際にはどのように行われるのでしょうか?

A8:まず入院当日に障害の評価を行います。医師、療法士(PT/OT/ST)、看護師がそれぞれの専門性に基づいて診察を行い、心身の機能が障害されている状態や全体としての能力の低下の具合を把握します。またMSWと呼ばれる社会福祉士も担当者が付き、社会生活に復帰する上での社会的な不利益を取り除くように生活設計のプランを開始します。これらの職種が集まって、まず入院カンファランスと呼ばれる話し合いを行い当面の目標を立て、ある程度の予後予測(どの程度まで回復が望めるかの予測)に基づいて医師が薬の処方、食事の処方、検査の処方とともにリハビリ訓練の処方を出します。この処方に従ってPT/OT/ST(に加えて看護師が担当する摂食機能訓練や音楽療法士が担当する音楽療法なども)の訓練が開始されます。これらの訓練を効果的に行うために患者様の性格を把握するために心理テストを行う場合がありますが、障害に対する心理的カウンセリングやご家族のカウンセリングに、引き続き心理療法士がかかわっていく場合もあります。
また診断の補助のために、脳の画像検査や飲み込みの状態を診る特殊な検査、筋電図、脳波検査、排尿の特殊な検査などが適宜行われます。
合併症(心疾患、呼吸器疾患、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常など)の有無のスクリーニングのための内科診察と、嚥下や口腔内清潔に重要な意味を持つ歯科診察も必要に応じて行います。
その後、訓練を中心としたリハビリテーション治療を毎日行っていくわけですが、定期的に総合カンファランスと呼ばれる多職種が一堂に会する会議を開いてリハビリの進行具合と方向性の検討、修正を行います。
こうして治療効果が一定レベルに達し、自宅や施設での生活が可能となる頃に、帰られるご自宅や施設の生活環境を見せていただきに参ります。その環境にマッチするように訓練の最終仕上げを行い、最後に在宅での生活環境を整えるカンファランスを行います。退院後の在宅生活のサポートを引き継いで下さる在宅医師、ケアマネジャー、介護事業所、調剤薬局などの外部のスタッフにも参加してもらい、スムースな退院後の生活移行を計ります。

Q9:嚥下のリハビリとのことですが、
鼻から栄養補給の管が入っていてもそれは可能でしょうか?

A9:嚥下機能は、運動機能、高次脳機能と並んで人間の基本的機能の一つですが、生命に直結するという点では最も重要な機能といえます。脳卒中後遺症や神経筋疾患、または加齢に伴う脳変化では嚥下機能が障害されることが多く、誤嚥性肺炎や窒息に陥るリスクの回避が必要で、リハビリテーション治療の中でも嚥下の分野は重点を置いて取り組まれます。一方で生物にとって栄養補給は欠かせません。動物の生理的な栄養補給ルートは食物が消化管を経由して栄養が取り込まれることです。嚥下障害の場合、先端が胃に到達するように鼻から管を入れる方法(経鼻胃管)がとられることが多いようです。
このような胃管が入っていても嚥下の訓練をすることは可能です。しかし細い軟らかいとはいえ体にとっては異物で、鼻や喉の大変に敏感な粘膜面に常時接しているのですからとても不快です。飲み込む運動時や食道や胃の食物を送り出す動きで管が奥に引き込まれる感覚がおこり不快感は一層増します。喉の動きの障害因子にもなります。このような状態での嚥下の訓練は、足枷をして歩く練習をするようなもので長らく続けるべきではなく、Q10に述べるような胃瘻という栄養手段に切り替えた上で、鼻や喉を異物(管)から開放してリハビリに励む方が良い場合もあります。

Q10:胃瘻について詳しく教えてください。

A10:手術で開腹して胃内にチューブを留置する方法では体に与える侵襲が大きいことから、最近の胃瘻造設手技はPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)といわれる内視鏡を用いた方法が大勢を占めるようになっています。鼻(又は口)から直径5mmほどの胃カメラを挿入し、胃に空気を充満させて腹腔内で腹壁と密着させ、胃の内部を観察しながら腹壁よりチューブタイプやボタンタイプのカテーテルを挿入・留置する方法です。局所麻酔のみで行えるため、体への影響(侵襲)は胃カメラを行うのにほぼ等しく、15分程で処置は終了します。現在では術後の合併症の発生も少なく、嚥下リハビリを行う上で、有効な栄養補給ルートとなります。
当院では経験豊富な医師が処置を担当し、造設後の管理や退院後の定期交換まで一貫して対応いたします。

Q11:装具について教えてください。

A11:装具には大きく分けて治療用と機能代償用の2つの考え方があります。治療用の装具は患者様の機能回復をより効果的にサポートするために使用します。一方、機能代償用の装具は患者様のQOLをより高いものにするためADLなどの能力低下の補助、関節の変形の予防や矯正のためにも使用します。
当院では入院後早期に治療用装具の検討を行い、必要であると判断した場合使用を開始し、より効果的な機能回復を図ります。退院の目途がたてば装具の使用環境にあわせて本人用の装具の処方をおこない、院内の生活の中でも使用します。また退院後、維持期においては平成21年8月に開設したリハビリテーションクリニックにて装具のチェックを含め、在宅での身体機能、ADL能力の維持向上のため診察させていただきます。

Q12:これまでにも一般病院で多くの検査を受けてきましたが、
リハビリテーションに特有な検査はありますか?

A12:脳や脊髄のMRI撮影で、脳血管障害部位の変化を観察いたします。手術などで体内に金属が留置されている方は撮影できません。これは一般的な検査です。
VF(Video Fluorography of swallowing)といわれるレントゲンを用いた嚥下造影検査とVE(Video Endoscopy of swallowing)といわれる内視鏡を用いた嚥下機能検査は、嚥下に障害のある多くの方に受けていただく検査です。筋電図も脳血管障害や神経筋疾患の診断に必要な場合があります。脳血管障害や脊髄損傷、神経筋疾患では尿の貯留と排出の障害が起こる場合があり、膀胱の内圧を測定しながら筋電図をはかる検査が必要となることもあります。これらがリハビリテーションに特有の検査といえるかもしれません。

Q13:リハビリに関わるスタッフはどのような職種でしょうか?

A13:Q7でも述べましたが、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語療法士(ST)が中心となります。144床に対し、現在PTは40名、OTは30名、STは15名が常勤スタッフです。
その他に、看護師は57名、看護補助は30名が病棟リハビリや嚥下訓練に関わり、音楽療法士2名、臨床心理士2名、鍼灸師1名、アロマセラピスト2名が必要な療法をサポートしています。MSW(医療ソーシャルワーカー)5名は退院後の社会生活の支援を行います。
そして、これらの多職種スタッフを同じ方向に向けるようにまとめ、それぞれの専門性を最大限に発揮させ、「障害によって変わらざるを得なくなった生活の再構築」を達成するために、リハビリテーション医師がタクトを振るっているのです。医師は各病棟に2-3名と全体を統括する副院長がおります。

Q14:毎日どのくらいの時間のリハビリをしていただけるのですか?

A14:回復期の適応基準内であれば1日に180分、適応基準外では120分を上限としてリハビリが可能であると定められています。患者様の人数や必要や療法内容と療法士の数との兼ね合いで実際に療法士が関わる時間が決定されますが、当院での平均は140分~150分程度です。
しかし、リハビリは毎日180分までで終わりというわけではありません。これは診療報酬として算定できる上限の時間であくまで目安です。病棟での看護師や看護補助スタッフによる日常生活動作訓練や病室での自主訓練など、起きておられる全ての時間をリハビリに関わっていただくことをお勧めしています。リハビリ治療が他の医学的治療(手術や薬物治療、放射線治療など)と絶対的に異なる点は、治療を受けられる患者様本人の協力無しには成り立たないことです。もちろん手術や薬物療法も同意して協力しなければ治療は成り立ちませんが、実際の治療を一方的に行うのは医療供給者で、患者様に何か手伝ってもらうことはありません。リハビリ治療は患者様が自らの意思で行動してもらうことが大前提です。療法士とのマンツーマンの治療で1日の仕事が終わったと考えられずに、自主訓練、病棟訓練を続けていただきたく思います。そのためのサポートはいたします。

Q15:入院期間はどのくらいと考えておけばよろしいでしょうか?

A15:最近の平均在院日数は60日~80日です。早い方では20日程度で目的を達成して退院されますが、入院でのリハビリ継続の意義が認められる方は180日(6ヶ月)程度も入院していただいています。つまり、全員一律3ヵ月というものでなく、その方の病状、リハビリ目標、経過、転帰後の生活などを勘案して入院期間が決定されます。(当たり前のことですが)
大まかな予想は、入院前の入院判定時や、入院時のカンファランスの後あたりで担当医よりお話させていただいております。

Q16:入院に関わる費用(自己負担)を教えてください。

A16:様々な要因で異なりますが、一つのモデルケースとして以下でシミュレーションします。
脳卒中後遺症などの回復期の適応内で毎日140分程度のリハビリを毎日受けた場合の1ヶ月の負担金は、個室等の差額がなく、食費込みで

  • 70歳以上の一割負担の方では、前期高齢者・後期高齢者とも7万円程度
  • 69歳以下の3割負担の方では30万円程度ですが、高額療養費の手続を申請して限度額適用証を受けられれば、所得に応じて、18万円・12万円・6万円程度の負担となります。
オムツの使用、テレビ冷蔵庫のレンタル、下着・衣類・タオル等のリース、アロママッサージをご利用される場合は別料金がかかります。

Q17:入院する部屋の状況を教えてください。

A17:部屋は4人部屋、2人部屋、個室、特室の4種類があります。
特室(1室)は26㎡で、ベッド、応接ソファ、収納棚、机、簡易キッチン、洗面、ユニットバス、トイレ等が備えられています。特室差額料金として1日2万円がかかります。
個室は14㎡で、ベッド、収納棚、机、洗面、トイレ等が備えられています。個室差額料金として1日1万円がかかります。ただし、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症の流行期には隔離部屋として使用する場合があり、その際には個室料金をいただかぬ代わりに必要に応じて大部屋と交替していただくことがあります。 2人部屋は14㎡/1人で、ベッド、収納棚、机、洗面(共用)等が備えられています。差額料金はかかりませんが、病棟内の患者様移動に応じて、大部屋と交替していただくことがあります。
4人部屋は8㎡/1人で、ベッド、収納棚、机、洗面(共用)等が備えられています。差額料金はかかりません。 全ての部屋にはテレビと小冷蔵庫が備えられていますが、使用には別途料金(いずれか一方の使用は1日300円、両方の使用は1日500円)がかかります。
こちらのページで、各部屋の写真もご覧ください。

Q18:その他の施設案内をしてください。

A18:1階にはロビーがあり、喫茶「さくら」と売店(月-金;10:00~16:00 土;10:00~14:00 日祝休)、レントゲン検査室、歯科診察室、患者様専用の図書室「さくらの図書室」、受付・会計があります。
2階がリハビリ訓練室です。3階層吹き抜けになった開放的な空間の理学療法室と日常生活動作のリハビリ機器を備えた作業療法室、5部屋の個室の言語療法室が配置されています。廊下を回り込むと、外来診察・処置室、生理機能検査室などがあります。 アロマセラピーを受けていただく部屋も2階の外来診察室前にあります。
3・4・5階はほぼ同じ構造の病棟です。3階・4階からは2階の理学療法室の吹き抜けが臨める構造になっており、5階はその部分が屋上庭園となっています。
各病棟の中心にスタッフステーションがあり、回廊型の廊下を取り囲むように病室が配置されています。スタッフステーションの前にはデイルームがあり、食堂としてのみならず病棟リハビリ、嚥下訓練、音楽療法などで使用されます。病棟にも言語療法室があります。またステーション横のカンファランス室ではご家族を含めた会議を適宜開催いたします。患者様用のトイレは男女別ではなく、健常側の左右別(麻痺側の左/右別)になっています。患者様私物用の洗濯乾燥機は各病棟に備えられており、無料でお使いいただけます。

Q19:入院中にインターネットを使いたいのですが可能ですか?

A19:1階の「さくらの図書室」内にインターネットに接続可能なPCが2台ありますのでご自由にお使い下さい。ただしハードディスクを持たないコンピューターですので、データをダウンロードして保存することは出来ません。ページの印刷をご希望の際には受付にご相談下さい。
また。ご自分のノートパソコンをお持込いただければ、同じ図書室内でLANケーブルを使っての外部接続が可能です。メールの送受信も可能です。
何れも料金はかかりません。

Q20:院内で入院患者向けに何かイベントはありますか?

A20:毎年病院全体で定期的に開催しているのは、夏祭り・盆踊り大会とクリスマスセレモニーです。ご家族にも参加していただいて、毎年盛大に行っています。写真をご覧下さい。
その他、毎月1回程度の行事食の提供があります。季節の移ろいを感じていただくためにお正月、七草粥、おひな祭り、花見弁当、納涼そば、鍋、等々を常食、キザミ食、ピューレ食等の様々な食形態で提供しています。差額の料金はかかりません。

Q21:退院後の転帰先はどのように
考えておけばよろしいでしょうか?

A21:退院後の転帰先はどのように考えておけばよろしいでしょうか?

  • ご自宅;70%
  • 有料老人ホームなどの施設;4%
  • 老健施設;10%
  • 療養型病院;4%
  • 急性期病院;12%
まずは住み慣れたご自分の家に戻られることを第一目標とされるべきかと思います。退院後の生活設計をしっかりとサポートして送り出します。しかし介護が必要となりご家族の力だけでは必要な介護が提供できない場合には、有料老人ホームや老健などの施設転帰を考える必要があります。最近はかなり供給体制が整ってきていますが、ぴったりとマッチする施設に入るには待機時間が必要な場合も少なくありませんので、早めに当院のソーシャルワーカーが関わらせていただいております。
障害の程度が重篤で、継続して常時医療の関与が必要な場合は療養型病院への転院となりますが、適応となる方は2%程度です。適切な病院をご紹介させていただいております。
注意が必要なのは、1割の方が病状の悪化や再発によって急性期病院へ逆戻りされることがあるということです。発症後急性期治療を経て、早い時期に回復期病院へ転院してリハビリテーションを開始するようになってきたために、機能回復が大きく早くなってきた反面、病状の不安定な状態で転院された場合の病状の悪化や再発のリスクがあることを、ご理解下さい。

Q22:「地域リハビリテーション」と言う言葉を聞きますが、
どのような意味でしょうか?

A22:リハビリテーション医療は究極の地域医療です。
急性期先端医療ならば、自らの暮らしのベースである地域から離れ、短期間の入院生活を強いられてもその目的は達成されます。むしろ地域にこだわらずに、条件が許せば外国に行ってまでもより質の高い医療を受けたいという潮流になっていますが、リハビリテーション医療がQOLを求める医療である以上、地域生活から切り離して考えることはできません。評判の高い、しかし遠方のリハビリテーション病院に入院して機能回復を図ったが、自分の家に帰ってきたらすぐに機能が低下してしまった、などという話もあります。
リハビリテーション医療は、自院の質の向上だけを考えていても目的を達成できません。地域の質の向上を叶えねば、入院期間中だけの限られた空間でのQOLになるからです。
私たちは平成17年より大阪府より地域リハビリテーション支援センターとしての役目を受託して参りました。 私たちは、リハビリテーション医療のプロフェッショナルとして、地域社会に貢献する義務があります。それは、地域のためのボランティア活動ではなく、真のリハビリテーション医療の達成を目的とするために、その義務を負っているのです。
「この地域にある、この病院だからこそ、高い質が達成される」ということを目指しています。



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