当院の理念

当院の理念

当院は3つの理念のもとに、患者様・ご家族様が笑顔を取り戻していただける医療、そして地域医療のクオリティ向上により貢献できる医療をめざします。

「ベストパートナーシップ」

お互いの思いと立場を理解・尊重し、ともに歩みます。

リハビリテーション医療はQOLの医療です。 臓器の組織学的ダメージに起因する機能障害により、自立した生活を送ることが困難になった方が、元の生活の場にまで戻るサポートをするのが、私達の役割です。

臓器の組織学的ダメージの修復には、薬物治療、手術治療、インターベンション治療、放射線治療などの手段があり、これを担うのが急性期一般病院ですが、機能障害に対する治療を目的とするリハビリテーション医療ではそれで十分とは言えません。つまり、臓器の組織学的修復を最終目的とするのでなく、機能障害の克服のためにまでのあらゆる手段を統合的に行う必要があるのです。

前者は医療提供者が受給者に対して一方的に行うことが可能です。後者ではそうはいきません。麻酔がかかって眠っておられても手術は可能ですが、意識障害で応答が取れない方のリハビリ治療は容易なことではありません。 医療提供者と受給者が、与え手・受け手という関係から脱却して、「機能障害の克服」という共通の目的に向かってパートナーシップを組み、あらゆる手段を協力して遂行する必要があるのです。

良好なパートナーとしての関係を結ぶ条件は何か。同じ目的を共有していてもその立場は違います。お互いの置かれている立場を知り、その上で相手を理解することです。理解するとは、相手を尊敬する基本姿勢の上に相手の考えを知り尊重することです。相手にもこちらの立場を理解してもらわねばなりません。

目的達成の報酬は両者で異なります。患者さんは「機能障害の克服」「自立したADL」「高いQOL」が報酬として得られ、私達は対価としての診療報酬を受け取るのですが、私達の報酬はお金だけではありません。診療現場での患者さんから得られた知識は、どんな優れた教科書を読むより貴重な経験として蓄積されます。患者さんに直に触れて習得した技術は、まず忘れることはありません。そして患者さんの苦しみと共に向き合い、患者さんの生き様を見せてもらった経験は、人として、医療人として成長する何よりの報酬に値するものなのです。

「研鑽と向上」

知識・技術・人間性の向上を目指し、研鑽を続けます。

科学は日々進歩します。生命科学の新たな知見、医療技術の新しいスキルは未知の医学的分野を次々に開拓し、生命の謎を解明し、疾病の克服に貢献してきました。この過程で、過去の知識を否定するパラダイムシフトも受け入れざるを得ない場面も少なからず経験してきました。昨日までの常識が実は真実ではなかったと解り、考え方を全く変えなければならない様な事態です。

医療の現場に身をおき、そこでの仕事を生業としている私達は、一分野の医療のプロフェッショナルであると同時に、科学のプロフェッショナルでもなければなりません。ここでの「科学のプロ」とは、科学的な考え方を基本としているという意味で、科学の全てに習熟しているという意味ではありません。しかし、科学的な考え方を基本とするとは、科学の進歩に追従するための知識・技術の習得を常に見据えているという姿勢が求められることを意味します。

科学の進歩に追従するという姿勢が少なければ、患者さんへの処置一つをとっても、もしかしていつまでも誤った(真実でない)方法を取り続けているかもしれません。知識・技術の習得のための研鑽は、私達が必ず持ち続けねばならない基本姿勢です。

と同時に、人間性の向上も求められます。私達がパートナーを組む患者さんは、多くの場合人生の先輩に当る方です。私達自身がそのような患者さんからも教えてもらい、知識・技術を高めるのですから、向き合う姿勢として襟を正し、自らの未熟な人間性を向上させていくという謙虚な気持ちを持つことが、さらに根底に必要です。 医療という科学分野を生業として選択した私達にとって、研鑽と向上の義務を負うことは、避けては通れない宿命なのです。

「探求と発信」

地域社会への貢献を探求し、その発信を使命とします。

医療連携が求められる時代です。 医療機関は「百貨店」から「特化店」へシフトして、各医療機関が専門性を高めると共に医療機関間の連携を取ることで、地域全体でのクオリティーをあげることを目的に策定されたものです。

急性期から回復期までを兼ね備えた総合医療施設では、「総合」とはいえ、やはりその比重の置き所があります。自施設全体としての得意分野です。総合医療施設での得意分野は、まずほとんどが急性期医療です。従って回復期の比重は相対的に低くなります。「特化店」の連携方式ならば、全てのパートが自施設の得意分野ですから、自ずと前者よりも高い質を担保できます。これが医療連携を求められる所以です。

ここで「地域」に対する考え方に大きな開きが生じます。
急性期先端医療ならば、自らの暮らしのベースである地域から離れ、短期間の入院生活を強いられてもその目的は達成されます。むしろ地域にこだわらずに、条件が許せば外国に行ってまでもより質の高い医療を受けたいという潮流になっていますが、リハビリテーション医療がQOLを求める医療である以上、地域生活から切り離して考えることはできません。評判の高い、しかし遠方のリハビリテーション病院に入院して機能回復を図ったが、自分の家に帰ってきたらすぐに機能が低下してしまった、などという話はよくあります。

リハビリテーション医療は、自院の質の向上だけを考えていても目的を達成できません。地域の質の向上を叶えねば、入院期間中だけの限られた空間でのQOLになるからです。私達は、リハビリテーション医療のプロフェッショナルとして、地域社会に貢献する義務があるのです。それは、地域のためのボランティア活動ではなく、真のリハビリテーション医療の達成を目的とするために、その義務を負っているのです。 自院の利益のために地域貢献を行うのでなく、地域のリハビリテーション医療の質の向上のために貢献できることを探求し、成果を発信していくことが、結果的に自院の質の向上につながり、自院の利益へと還元されるのです。

この地域にある、この病院だからこそ、高い質が達成されるのです。

専門病院としてのこだわり

専門医師の主導による、医療としてのリハビリテーションを実践します。

私たちは医療法人篤友会の一員として、慢性期医療の現場を見つめてきたことにより、リハビリテーション専門病院の必要性を実感いたしました。 当院では多くのリハビリテーション医師の主導の下に、リハビリテーションのプロフェッショナル集団として、チームスタッフによる「医療としてのリハビリテーション」を行い、患者様の生活の再構築のために精一杯の情熱を注いでまいります。


こころとからだを見つめ、命の質を高めるリハビリテーションを提供いたします。

リハビリテーション医療は臓器の組織的障害の治療にとどまらず、人のこころとからだ全体を診て、生活を継続させることを目的にします。 当院は、病気やケガで障害が残った患者様を積極的に受け入れ、全人的な視点からリハビリテーション医療を提供し回復へと導きます。


チームワークのないところに、質の高いリハビリテーションは生まれません。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、音楽療法士、心理療法士、放射線技師、看護師、リハビリテーション工学士、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、社会福祉士等、多くのスペシャリストによるリハビリテーション体制をとっています。リハビリテーション医師がオーケストラの指揮者のようにチームを束ね、それぞれの専門能力を余す所なく引き出すことにより、最大限の効果を獲得します。


人も、時間も、空間も、すべてがリハビリテーションの場です。

日常生活動作(ADL)獲得のため、専門病院である当院では病院全体をリハビリテーションの場とし、365日いつでもどこでもリハビリテーションを提供しています。「できるADL」を向上させ、「しているADL」を伸ばします。


リハビリテーション医学発展のため取り組みます。

リハビリテーション専門病院である当院は、「社団法人日本リハビリテーション医学会」の研修施設として認定されています。

(資格基準)
1.原則として、リハビリテーション科を診療科として標榜している。
2.指導責任者が常勤している。
3.本医学会の定める専門医制度卒後研修カリキュラムに基づいた研修が可能である。
4.原則として、リハビリテーション科病床を有していることが望ましい。
5.リハビリテーションに関する教育・研究活動が行われている。

(認定基準)
1.日本リハビリテーション医学会が認定するリハビリテーション科専門医が指導責任者として常勤し、専門医制度卒後研修カリキュラムに基づき研修を行うものとする。
2.認定臨床医及び専門医を目指す医師の研修が行えること。
3.専門医が常勤して、指導責任者の認定を受けていること。
4.臨床研修カリキュラムに基づいて、リハビリテーション医療における理学療法、作業療法並びに言語聴覚療法が研修できることが望ましい。

患者さまの権利

1.人間として尊重され医療を受ける権利

一人の人間として常に尊重され、医療従事者とのベストパートナーシップのもとで医療を受ける権利があります。

2.良質の医療を受ける権利

国籍、宗教、信条、性別、障害の有無、社会的地位などに関わらず、差別なしに適切で最善のリハビリテーション医療を受ける権利があります。患者さまが未成年や認知症、高次脳機能障害等で合理的な判断を下すことが難しい場合でも同様に、患者さま、ご家族さまの意思は尊重され、最善の医療を受ける権利があります。

3.自己の医療情報を知る権利

医療上の記録に記載されている自己の情報を得る権利を有し、また症状や治療方針について、納得できるまで十分な説明を受ける権利があります。

4.選択の自由と自己決定の権利

治療方針やケアの内容について充分な説明と情報提供を受け理解したうえで、治療方法などについて意見を表明し、自ら決定する権利があります。また診療の過程においても、他の医療機関の医師の意見を求める権利があります。

5.診療上の個人情報やプライバシーが守られる権利

診療の過程で提供した個人情報の内容が守られ、診療に関する個人情報や自分のプライバシーは厳格に保護される権利があります。

関西リハビリテーション病院

〒560-0054 大阪府豊中市桜の町3-11-1   06-6857-7756(代表)